GLOBAL J-POP / ARTIST STORY
Mia Takarabeが駆ける Global J-Popの現在
Steve Aokiとの「Heartless」 から世界へ
日本、インド、オーストラリア。複数の文化をバックグラウンドに持ち、Steve Aokiとの「Heartless」で世界へ踏み出したMia Takarabe。
TikTokから始まった出会いは、GMO SONIC、そしてSUMMER SONICのステージへ。
いまGlobal J-Popシーンで注目を集める彼女が語る、人生の転機、自分らしさ、これから作りたい音楽、そして現在地。
一通のTikTokメッセージから始まった物語は、想像を超えるスピードで動き始めた。
Mia Takarabe(ミア・タカラベ)。
日本、インド、オーストラリアという複数の文化的背景を持ち、シンガー、ダンサー、モデルとして活動する新世代アーティストだ。
2026年6月、世界的DJ/プロデューサーSteve Aokiとのデビューシングル「Heartless」をリリース。

楽曲は世界各国へ広がり、「Heartless」は米BillboardのDance Airplayチャートに入り、8月15日付チャートまでに最高27位を記録。関係者の発信ではSpotifyで100万再生、各プラットフォーム合計で200万再生を超えたと報告されている。
Numéro Netherlandsやtmrw magazineをはじめ、海外の音楽・ファッション・カルチャーメディアも彼女を取り上げ始めた。
その活動の中心にあるキーワードが、「Global J-Pop」だ。
Mia Takarabeは、どのような時間を経てここまで辿り着いたのか。そして、その先にどんな音楽を思い描いているのだろう。
01 / THE FIRST DOOR
TikTokから始まった、思いがけないチャンス
Miaが現在の道へ進むきっかけとなったのは、TikTokに届いた一通のメッセージだった。
彼女に声をかけたのは、Handcraft Entertainmentの創設者兼CEO、Michael Africk。
最初はその話を疑っていたというMiaだったが、Michaelと実際に話したことで、その印象は変わった。
tmrw magazineのインタビューで語った彼女の考え方を象徴するのが、「心を開いていれば、その分だけ扉も開いていく」という姿勢だ。
可能性を最初から閉ざさず、一度話してみる。その小さな選択が、その後の人生を大きく動かしていった。
1. TikTokでメッセージを受け取ったとき、最終的に「挑戦してみよう」と思った決め手は何でしたか?
Mia : Handcraft EntertainmentのCEOであるマイケル・アフリックに会ったとき、このチャンスは信頼できる人たちの手に委ねられていると確信しました。私のような人間にとって歌手になることは夢ですが、それ以上に大切なのは「良い人たちと仕事をしている」と感じられることです。この会社には本物の情熱、人間的な野心、そして音楽と成功に対する強い思いがありました。それが私にとって非常に魅力的だったのです。
02 / THE MOMENT EVERYTHING MOVED
わずか3週間で、Steve Aokiのステージへ
最初のボストン滞在。
そこからわずか3週間ほど経った頃、Michael AfrickからMiaへ告げられたのは、Steve Aokiのステージへの招待だった。
2. 振り返ってみて、「人生が大きく変わった」と感じた瞬間はいつでしたか?
Mia : 最初のボストン滞在から3週間ほど経った頃、マイケルから「スティーヴ・アオキのステージに招待された」と聞いたときです。その瞬間、自分の人生がどれほど急速に変わっていくのかを実感しました。わずか3週間でこんな機会が訪れたのなら、数か月後には何が起こるのだろうと想像せずにはいられませんでした。
そして2026年1月、幕張メッセで開催されたGMO SONIC。
Steve Aokiのステージに登場したMiaは、まだ正式リリース前だった「Heartless」を初披露した。Steve Aokiの公式チャンネルでも、この日のステージが同曲のライブ初披露だったことが記録されている。
TikTokに届いた一通のメッセージから、世界的アーティストと同じステージへ。
しかも、それは長い年月をかけて少しずつ近づいた未来ではなかった。Mia自身が語る通り、最初の大きな変化はわずか数週間の間に起きていた。
03 / IDENTITY
日本、インド、オーストラリア――どこか一つに属さなくていい
Mia Takarabeを特徴づける大きな要素が、その文化的なバックグラウンドだ。
日本。インド。オーストラリア。
しかし、多文化的な環境にいることが、幼い頃から自然に「強み」と感じられていたわけではない。
海外メディアtmrw magazineのインタビューでMiaは、子どもの頃、自分がどこに属しているのか分からず、周囲とは少し違う存在だと感じていた時期があったことを語っている。日本、インド、オーストラリア。そのどれか一つだけで自分を説明することができなかった。
けれど、成長するにつれて認識は変わっていった。
Numéro Netherlandsのインタビューでは、3つの文化の間で育ったことで「どれか一つを選ぶ必要はない」と考えるようになったと説明している。違う場所に合わせて別々の自分になるのではなく、自分を形づくってきたものすべてが混ざり合った存在でいい。
かつて「どこに属しているのか分からない」と感じていた経験は、今では彼女の音楽とアイデンティティを特徴づける大きな要素になっている。
“境界にいる”ことは、必ずしも居場所がないことを意味しない。
いくつもの世界を知っているからこそ、それらをつなぐことができる。
Miaのキャリアを辿っていくと、そんな考え方が見えてくる。
3. 日本、インド、オーストラリアという複数の文化の中で育ったことを、自分の強みだと感じ始めたのはいつ頃ですか?
Mia : 高校生になった頃だと思います。自然と他人の目を気にしなくなり、自分の文化的なバックグラウンドをユニークな強みとして捉えられるようになりました。また、周囲にもさまざまなルーツを持つ友人が増え、そんな彼らを尊敬していたことが私自身の自信にもつながりました。自分はどこか一つのカテゴリーに当てはまる必要はなく、自分らしくいることで居場所を見つけられるのだと気づいたのです。
04 / HEARTLESS
「Heartless」で世界へ。そして変わった自分自身
2026年6月5日、Mia TakarabeとSteve Aokiによる「Heartless」が正式リリースされた。
世界的なダンスミュージックシーンを代表するSteve Aokiとのコラボレーション。Miaにとっては、本格的なアーティスト活動の幕開けとなる一曲だ。
同時に、「Heartless」は彼女自身にも大きな変化をもたらした。
最高順位
再生実績
合計
4. スティーヴ・アオキとの「Heartless」の経験を通じて、ご自身はどのように変化しましたか?
Mia : 間違いなく以前より自信を持てるようになりました。常に自分のコンフォートゾーンの外へ押し出される経験をしているからです。パフォーマンスやSNS、インタビューを通じて、自分を表現し、多くの人の前に出ることに慣れていく必要がありました。今も毎日学び続けていますが、この経験によって、より自立し、困難に立ち向かう力を持ち、アーティストとしての自分に自信を持てるようになったと思います。
「Heartless」は米BillboardのDance Airplayチャートに入り、8月15日付チャートまでに最高27位を記録。関係者の発信ではSpotifyで100万再生、各プラットフォーム合計で200万再生を超えたと報告されている。
デビュー直後から、曲は国境を越えて聴かれ始めた。
そして8月15日、SUMMER SONICのステージで、Miaは再びSteve Aokiと共演した。

写真提供:Handcraft Entertainment
05 / GLOBAL J-POP
「日本から世界へ」ではなく、最初から世界の中にいる
Mia Takarabeを語るうえで欠かせない言葉が、Global J-Popだ。
従来、日本のアーティストが海外を目指す時には、「日本から世界へ」という言葉がよく使われてきた。
しかしMiaの場合、その感覚は少し違う。
日本、インド、オーストラリア。複数の文化を持ち、SNSを通じて発見され、Steve Aokiとの楽曲が最初から世界各国へ配信される。
彼女は「日本で成功してから海外へ出る」という一本道の上にいるわけではない。
最初から世界と接続された環境の中で、アーティストとしてのキャリアを始めている。
5. あなたにとって「Global J-Pop」とは何ですか? そこにどのような音楽や未来を思い描いていますか?
Mia : 私にとって「Global J-Pop」とは、日本の音楽が世界中の人々に聴かれ、共感され、愛される存在になることです。J-Popが単なる「日本の音楽」としてではなく、出身地や言語に関係なく人々の心に響くジャンルとして認識される未来を目指したいと思っています。
06 / CREATIVE WORLD
音楽、ファッション、絵。すべてが一つの表現になる
Miaの創作は音楽だけにとどまらない。
スタイリングを考え、絵やスケッチを描き、ビジュアルの細部まで自分の世界観として捉える。
母親が絵を描いていたことも、幼い頃から続く彼女の創造性に影響を与えたという。
ファッションでは、日本のゴシックカルチャーからもインスピレーションを受けている。現在の公式プロフィールでも、黒を基調としたミニマルなスタイル、鋭いラインや質感へのこだわり、さらにはタトゥーという表現まで、彼女の視覚的な世界が紹介されている。
音楽を作る。
服を選ぶ。
絵を描く。
自分の身体に線を描く。
Miaにとって、それらは別々の活動ではなく、「自分の中にあるものを外へ出す」という一つの行為なのかもしれない。
音だけで自分を語るのではなく、写真、映像、ファッション、SNSを含めたすべてが作品になる。
Mia Takarabeは、そんな時代のアーティストでもある。
07 / BEYOND THE NUMBERS
数字をすべて消したら、何を作りたい?
急速に注目を集めるようになれば、そこには必ず数字がついてくる。
再生数。チャート順位。SNSのフォロワー。
「Heartless」もすでに数字として結果を残し始めている。
では、その数字をすべて忘れたら。
Miaは今、何を作りたいのだろう。
6. ストリーミング再生数やチャート順位、SNSの数字をすべて忘れられるとしたら、今一番作りたいものは何ですか?
Mia : もし数字を気にしなくていいなら、自分の歌声やボーカルの実力をしっかりと表現できるスローテンポの楽曲を作りたいです。すべてを少し落ち着かせて、感情そのものを伝えることには大きな力があると思います。自分の弱さや繊細さも表現できる、美しく心に響く作品を作りたいです。そして、アーティストとしての私の声を、より深く感じてもらいたいと思っています。
世界的DJとのダンスナンバーで注目を集めたMiaが、その先で作りたいと語るのは、さらに大きく、さらに派手な作品ではなかった。
自分の声。感情。弱さや繊細さ。それをゆっくりと聴かせる音楽だ。
Global J-Popという大きなビジョンを掲げ、いま世界へ向けて一気に駆け上がり始めたMia Takarabe。
これから経験を重ね、表現の幅を広げ、アーティストとしてさらに成長していくMiaが、いつか自分自身の声でどんな景色を見せてくれるのか。その姿を楽しみにしていたい。
08 / KINDNESS
成功しても失いたくない「優しさ」
7. これからさらに成功を重ねていく中で、絶対に変えたくない自分自身の一面は何ですか?
Mia : どれだけ成功しても、優しさだけは失いたくありません。自分がどこから来たのかを忘れず、相手の立場や肩書に関係なく、誰に対しても敬意を持って接することが大切だと思っています。成功によって周囲の環境は大きく変わるかもしれませんが、私は地に足をつけた謙虚な人間であり続け、誰もが大切にされ、尊重されていると感じられる存在でいたいです。
Miaが選んだ言葉は、「優しさ」だった。
世界へ活動の場が広がっても、自分がどこから来たのかを忘れない。相手の肩書ではなく、一人の人間として向き合う。
華やかなステージとは別のところにある、Mia Takarabe自身の輪郭が見えてくる。
09 / RIGHT NOW
5年後ではなく、今この瞬間
8. 5年後の自分を考えるよりも、今この瞬間のMia Takarabeにとって最も大切なことは何ですか?
Mia : 今の私にとって最も大切なのは、この旅路を楽しみながら、アーティストとしても人としても成長し続けることです。将来ばかりに目を向けて、今いる場所や今経験していることへの感謝を忘れたくありません。これからも作品を作り、学び、新しい人々と出会い、できる限り多くの経験を積んでいきたいと思っています。私にとって大切なのは、「今」を大切にし、自分らしさを失わず、この旅がどこへ導いてくれるのかを楽しむことです。
ENDING
まだ始まったばかりの、Global J-Popの物語
Mia Takarabeは、まだキャリアを始めたばかりだ。
それでも海外ではすでに、Numéro Netherlandsやtmrw magazineをはじめ、音楽やカルチャーを扱う複数のメディアが彼女を取り上げている。
注目されているのは、完成されたスターだからではない。
これから何かが始まりそうな存在だからだ。
日本の音楽が、世界でどのように聴かれていくのか。
アーティストは、一つの国、一つの文化、一つのジャンルに属する必要があるのか。
その答えは、まだ決まっていない。
Mia自身も、アーティストとして伝えたいことについて、「まだほんの表面に触れ始めたばかり」と語っている。
だから、今を見る意味がある。
完成した物語を振り返るのではなく、物語が始まる瞬間を見る。
TikTokに届いた一通のメッセージを受け取り、約2万人を前にステージへ立ち、Steve Aokiと最初の一曲を世界へ送り出したMia Takarabe。
かつて「自分はどこに属しているのだろう」と考えていた少女は今、どこか一つに属するのではなく、いくつもの文化をつなぐ場所に立とうとしている。
そして、数字をすべて忘れた先で彼女が作りたいのは、自分自身の歌声や繊細な感情を届ける音楽だという。
成功しても失いたくないものは「優しさ」。
未来ばかりを見るのではなく、「今」の経験を楽しみたいとも語る。
華やかなステージと、その内側にある極めてパーソナルな価値観。
その両方を持っているところに、Mia Takarabeというアーティストの魅力がある。
Global J-Popという新しい流れの中で、彼女がどこまで駆け上がっていくのか。
そして経験を重ねたその先で、Mia Takarabe自身がどんな音楽を生み出し、どんなアーティストへ成長していくのか。
TIME IS LIFEでも、その歩みにこれからも注目していきたい。
ただ一つ確かなのは、その未来へ向かう最初の時間が、もう始まっているということだ。
PROFILE
Mia Takarabe|ミア・タカラベ

日本とインドにルーツを持ち、オーストラリアと日本をはじめ複数の文化に触れながら育つ。シンガー、ダンサー、モデルとして活動。Handcraft Entertainmentに所属。2026年6月、Steve Aokiとの「Heartless」をリリース。複数の文化的背景を自身のアイデンティティとして表現しながら、「Global J-Pop」の新世代アーティストとして世界へ活動の場を広げている。
RELEASE
Mia Takarabe × Steve Aoki「Heartless」

2026年6月5日リリース。
Mia TakarabeとSteve Aokiによるコラボレーション楽曲。2026年1月のGMO SONICで正式リリースに先駆けてライブ初披露された。
米Billboard Dance Airplayチャートで最高27位を記録し、関係者発表ではSpotifyで100万再生、各プラットフォーム合計200万再生を突破。Mia TakarabeがGlobal J-Popというビジョンとともに世界へ本格的に踏み出す作品となった。
SOURCES / REFERENCES
tmrw magazine|Mia Takarabe: Open Minded, Doors Open
Numéro Netherlands|IN CONVERSATION WITH MIA TAKARABE
Handcraft Entertainment Press / Biography
Steve Aoki and Mia Takarabe’s “Heartless” Signals a New Global Era for J-Pop
Apple Music|Mia Takarabe & Steve Aoki「Heartless」
Billboard Dance Airplay(2026年8月15日付チャートまでの掲載情報)
SUMMER SONIC写真提供:Handcraft Entertainment
※本記事のQ&Aは、Mia Takarabe本人から書面で寄せられた回答をもとに構成しています。










